蕁麻疹(じんましん)について
じんましんとは
じんましん(蕁麻疹・じんましん)は、皮膚に突然あらわれる赤みやかゆみをともなう発疹のことをいいます。蚊に刺されたときのように、皮膚が赤く盛り上がり、しばらくすると自然に消えるのが特徴です。多くの場合、数時間から1日以内に症状はおさまりますが、繰り返し出ることもあります。
じんましんは、子どもから高齢の方まで、どの年代でも起こりうる一般的な皮膚のトラブルです。原因や症状の現れ方はさまざまで、体の内側や外側のさまざまな要因が関係しています。
じんましんの症状について
じんましんの主な症状は、以下のようなものです
皮膚が赤くなり、盛り上がる(膨疹:ぼうしん)
強いかゆみをともなう
数時間から1日以内に自然に消える
体のどこにでも出る(顔、腕、足、お腹など)
同じ場所に繰り返し出ることもある
発疹の形や大きさはさまざまで、丸いものや地図のように広がるものもあります。かゆみが強く、かいてしまうとさらに悪化することがあるため注意が必要です。
また、まれに唇やまぶた、のどの粘膜が腫れる「血管性浮腫」という症状が出ることもあります。のどが腫れると呼吸がしにくくなることがあり、緊急の対応が必要です。
じんましんの原因について
じんましんの原因は多岐にわたりますが、大きく分けて「アレルギー性」と「非アレルギー性」に分けられます。
アレルギー性じんましん
体が特定の物質(アレルゲン)に過敏に反応して起こるタイプです。
主な原因は以下の通りです
食べ物(卵、牛乳、エビ、カニ、そば、ナッツ類など)
薬(抗生物質、解熱鎮痛剤など)
花粉やハウスダスト(ほこり)
動物の毛やダニ
アレルゲンが体内に入ると、免疫(めんえき)反応が過剰に働き、ヒスタミンという物質が放出されて皮膚に炎症が起こります。
非アレルギー性じんましん
アレルギーとは関係なく、物理的な刺激や体の状態の変化によって起こるじんましんです。
寒冷じんましん:冷たい風や水に触れることで発症
温熱じんましん:お風呂や運動で体が温まったときに出る
日光じんましん:日差しに当たることで発症
圧迫じんましん:ベルトやリュックのひもなどで皮膚が圧迫されたときに出る
ストレスや疲れ:精神的・身体的な負担が引き金になることも
原因がはっきりしないことも多く、その場合は「特発性じんましん」と呼ばれます。
じんましんの種類について
じんましんは、症状の続く期間や原因によっていくつかの種類に分けられます。
急性じんましん
発症から6週間以内におさまるもの
多くはアレルギーや感染症、薬などが原因
比較的短期間で治ることが多い
慢性じんましん
-6週間以上続くじんましん
原因が特定できないことも多い
毎日のように症状が出ることもあり、生活の質に影響を与える
物理性じんましん
前述のように、温度や圧力、日光などの物理的な刺激で起こる
原因となる刺激を避けることが予防につながる
じんましんの治療法
じんましんの治療は、原因の特定とその除去、そして症状を抑える薬の使用が基本です。
原因の特定と対処
- 食べ物や薬が原因の場合は、それを避けることが最も重要です。
- アレルギー検査(血液検査や皮膚テスト)を行うこともあります。
- ただし、原因が特定できないことも多く、その場合は症状のコントロールが中心になります。
薬による治療
抗ヒスタミン薬:かゆみや発疹を抑える薬。多くのじんましんに効果があります。
ステロイド薬:症状が強い場合に短期間使用することがあります。
生物学的製剤:慢性じんましんで他の治療が効かない場合に使われることがあります。
薬の種類や量は、症状の程度や体質によって異なりますので、医師の指示に従ってください。
日常生活での注意点
原因となる食べ物や薬を避ける
ストレスをためないようにする
規則正しい生活を心がける
皮膚をかかないように注意する(かゆみが強いときは冷やすと楽になることがあります)
じんましんは多くの場合、命に関わる病気ではありませんが、繰り返し症状が出ると日常生活に支障をきたすこともあります。また、呼吸困難をともなうような重い症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。
当院では、じんましんの診断・治療を行っております。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
